放デイとは

2024年度「放課後等デイサービス制度改正」の概要

2024年4月、厚生労働省は「放課後等デイサービス」の「質の向上と適正運営の強化」を目的とした、制度改正を実施しました。

この改正では、事業所の活動内容に応じて、「総合型」と「特化型」の2つに分類する、「2類型化」の導入や、個別支援計画書等に沿ったカリキュラム・プログラムなど、実際に児童生徒に提供されるサービスの内容を開示すること等が義務化されました


2類型化の詳細

1.「総合型」

概要:色々な活動を通じて、児童生徒の発達や成長を、総合的に支援する​。

提供する活動の違い:色々な経験の向上を目的とした、総合プログラム​。

目的:主に、児童生徒の多方面な発達や成長を、バランスよく促進する​。

2.「特化型」

概要:特定の専門性に特化し、児童生徒の発達や成長を、特化的に支援する​。

提供する活動の違い:特定の技能の向上を目的とした、専門プログラム​。

目的:主に、児童生徒の固有的な発達や成長を、専門的に促進する​。

※この「2類型化」により、事業者は提供する支援内容を明確化(義務)し、ご家庭や児童生徒が適切なサポートを選択しやすくなるよう、制度の改正が進められています。


放課後等デイサービスの法的基盤とは

放課後等デイサービス(以下、放デイ)は、児童福祉法(第6条の2第2項) に基づく児童福祉サービスの一環として位置づけられ、発達障害や境界知能、学習や社会生活に困難を抱える児童生徒に対し、「生活能力向上のための訓練」「安心して過ごせる居場所の提供」 を目的としています。


また、厚生労働省の「障害児通所支援ガイドライン」では、放デイが果たすべき役割として以下が明記されています。

児童生徒の発達段階に応じた支援(日常生活スキルやソーシャルスキル等の向上)

家庭・学校・地域社会との連携(包括的な支援体制の構築)

自立と社会参加の促進(進学・就労に繋がる支援の提供)

安全で快適な環境の確保(事故防止・虐待防止・適切な人員配置)


Guardianが考える放デイとは

「学校では学べない、でも社会で生きるのに必要なこと」=これまでの放デイの枠にとどまらず、「学校でも家庭でも得られない価値」 を、提供する事です。

「テクノロジーを活用した、児童生徒主体の学び育み」 =デジタルとリアルの融合 を活かし、児童生徒一人ひとりの能力や個性を最大限に引き出し、「能力(技能)化」する事です。

また、支援を受ける側にとどまるだけではなく、彼ら自身が社会の担い手として、活躍する舞台を創り出す事です。

支援の「その先」を見据えた「プロジェクト」。 放デイの支援は、あくまで「将来の自立と社会参加」への道のりの一部です。


今回の法改正では、「小学生 ⇒ 中学生 ⇒ 高校生 ⇒ 社会人」と、「成長段階に応じた長期的なサポートマネジメント」を共有し、義務教育卒業後の進学や就労までも、「しっかりと見据えた支援」を行っていく事が求められています。


この制度改正を踏まえ、「総合型」と「特化型」の支援体制を検証し、児童生徒や学齢期(発達段階)のニーズに応じた最適な環境として、「10歳の壁(前思春期頃)」を1つのボーダーラインとして定め、「未就学児~小学校低学年(小3位まで)」には「総合型(幅広い経験等)」を、「小学校高学年~18歳以下」には「特化型(より深い学習等)」が、生活や社会に直結した実益ある有効な環境として結論付けられています。


① 総合(支援)型の取り組み

多様な活動を通じた、総合的な発達支援

日常生活の充実のための活動:日常(プライベート)生活の基本的なスキル向上を目指す​。

運動や創作活動など:運動や手工芸などの経験を通じて、基本的な運動能力や表現力、創造力を育む​。

地域交流の機会の提供: 地域社会との関わりを深め、基本的な社会性を育成する​。

余暇の提供: 集団遊びやレクリエーションを通じて、リフレッシュや基本的なコミュニケーション能力を高める​。


② (特定プログラム)特化型の取り組み

専門性の高いプログラムを通じた、自立支援

社会生活の充実のための活動:社会(ソーシャル)生活の基本的なスキル向上を目指す。

ケアや技能習得など:思春期特有の心理ケアを行いながら、自己実現へ向けた技能の習得や能力の開発を育む。

地域交流の機会の提供:地域社会との関わりを深め、自己有用性や自己肯定感を育成する。

余暇の提供:個人活動や協働的プロジェクトを通じて、「個別最適なあり方」や「協働的なあり方」を深める。


進路選択の岐路

2024年度の制度改正により、放課後等デイサービスは「総合型」「特化型」かという “選択” が求められる時代に入りました。

しかし、ただ分類するだけでは、子どもたち一人ひとりの「本当のニーズ」には応えられません。

なぜなら、子どもたちの育ちは、分類ではなく 「物語」だからです。

「昨日の延長」ではなく、「明日へつなぐ希望」。

それを形にできるのが「特化型」の真価でもあります。


「成長段階そのものをデザインする専門家」

制度の枠を、なぞるだけの支援は行いません。

未就学~小学低学年は「幅広い経験で育ちの土台」を耕し、
小学高学年~思春期は「より深い学習で未来を描く力」を育む。

それぞれのステージに必要な、「生活」「感情」「社会」「創造」「挑戦」の要素を見極め、その子の物語に合わせたオーダーメイドの支援設計が必要です。


制度改正に「応じる」のではなく、「活かす」視点

多くの事業所が制度改正に「適応」する事に苦悶する中、Guardianは制度改正を「活かす」発想で支援の進化を追求します。

・総合型支援の概念では、「遊び」や「体験」を “社会性の種まき” として再設計。

・特化型支援の概念では、「技能育成」や「感情マネジメント」を “未来設計の力” へと昇華。

形式ではなく「本質」へ。

型にハメるのではなく「個性」をひらく。


義務教育程度で終わらせない、「その先」のある放デイへ

放デイは「18歳までの居場所」ではありません。

社会で「生きる力」を育む為の「踏み台(ステップ)」であるべきです。

だからこそ、Guardianはこう考えます:

「卒業=出口」ではなく、「自立=入り口」であるべきだと。

●高校進学や高等(大学)教育に必要な学びの力

●就労準備に必要なコミュニケーションと自己管理

●社会参加に必要な自信と希望

これらを「今」から丁寧に育む放デイを ――
私たちは本気で創っていきます。


法制度の「先」を見続ける

●制度を理解しながらも、枠にとらわれず

●子どもの可能性を信じ、長期的な視野で

●保護者・学校・地域と “共創” する体制で

私たちは「物語のナビゲーター」です。

この子にとって「本当に必要な放デイとは何か?」

その答えをGuardianは綴ります。

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