予防と改善

発達障害の中でも、境界知能のIQ範囲は、一般的に「70~85」とされています。
IQの分類(参考)
●70未満:知的障害(精神遅滞)
●70~85:境界知能
●85~115:平均的な知能
●115以上:平均以上の知能
境界知能の児童生徒では、知的障害と診断されるほどでは無いものの、学習や社会生活において困難を抱えやすい傾向があります。
特に、学校の勉強や抽象的な思考、問題解決能力でつまづきやすく、適切な支援が求められます。
近年、発達障害(ASD、ADHD、LD)や、いわゆる境界知能(IQ70~85)を持つ人々の間で問題視される「二次障害」が、ますます脚光を浴びています。
これらの症状は、各々の脳の特性や、少年期に刷り込まれた理想像と現実社会との乖離から生じるもので、特に10歳前後の転換期や思春期に、初期の症状から次第に深刻な二次障害へと進展する傾向が指摘されています。
一方で、発達障害や境界知能への認識が社会全体で広がる中、かつて「一斉指導・一律社会難民」と揶揄された風潮(つまり、日常生活に支障がなければ障害とは見なされないという考え)も根強く残っています。
その結果、大人になってから社会に出た際に、初めてその影響に気づくケースが増加し、特性への理解不足や対人関係の摩擦、ストレスが重なる事で、心理的、行動的、そして身体的な問題がより顕在化する現実があります。
こうした現状を受け、Guardianは「二次障害の要望・改善にフォーカスした 学びの多様化学舎」を設定しました。
従来の「集団社会における適者生存」の論理を覆し、「誰一人として置き去りにしない」という理念のもと、精神保健福祉の充実に向けた新たな支援体制を構築していきます。

