基礎学力

「体感し、学ぶ力があれば、どこへでも行ける。」

「生き抜くための武器を、今ここで手に入れる。」

「学習」には、「フロー式とストック式がある」と捉えられており、積み重ね(ストック)ていく事こそが、キャリア形成であると考えられています。

また、キャリアとは、過去では無く、「未来への1歩の積み重ね」であるとされています。


ガーディアンは、「生活(衣食住医・健康・応急処置・防災防犯」「国語」「算数」「ICT・AI」「STEAM(スティーム)」の5領域を、未来に必要不可欠な基礎学力トレーニングの柱としています。

これは、単に「教科を学ぶ」のではなく、体験的に生きる力を身につける為のトレーニングとなります。

この5領域を包括的に育む事で、未来のどのような変化にも対応していく事ができます。

なぜなら、「考える力・表現する力・問題を解決する力」が、この5領域で全て詰まっているからです。


①生活–「生きる」を学ぶ「五感と感情」のレッスン

「生活」は、最もリアルな学びのフィールド。

ガーディアンの「生活」は、ただの「日常生活動作(ADL)訓練」ではありません。

それは、自分の人生を自分で生き抜く力を育む為の、「生きるための技術」であり、同時に、他者と協力し、感情と向き合い、五感を使って世界と繋がる、感覚的な実践教育となります。


例えば、「クッキング」=命に触れる授業

クッキングは、「命と向き合う科学」です。

素材を手にし、匂いを嗅ぎ、触れて、火を入れて、味を調え、誰かと分け合う――この一連の流れには、「 ”生きる” のすべて」が詰まっています。


クッキングが育てる力
段取り力 – 何から始めるか?どの手順で?を考える力。

注意力・安全意識 – 火や刃物を扱う中で、身体感覚と集中力を育てる。

感性と創造力 – 味覚・彩り・盛り付けに自分らしさを込める。

コミュニケーション力 – 分担、協力、完成後の「ありがとう」を体感。

達成感と自己肯定感 – 「自分の手で出来た」が心を育てる。

✅命を食らい生きる– 食物連鎖と云う原則

さらに…

●食材の名前や産地から、国語・英語にリンク。

●分量計算や温度調整は、算数・科学の入り口。

●レシピ作成や写真記録で、ICTや表現力にも融合可能。・・・など。


生活の中に学びをデザイン

その他の具体的なアプローチ

買い物体験学習 – 予算内で必要な物を選び、お金の感覚を育てる。

●掃除&整理整頓 – スペースを整えること=心を整えること。

●身支度&スケジュール管理 – 自分で自分をマネジメントする練習。

●感情カレンダー記録 – 日々の自分の心の動きを見つめ、整理する習慣づけ。

●「ありがとう」を言う練習 – 当たり前を「感謝」に変えるトレーニング。


生活=「人生」をデザインする第一歩。

ガーディアンは、「生活力」を「心・身体・社会性・未来」全てを繋ぐ基盤の力として育みます。

それは、「出来る事」を増やすだけでなく、「自分らしく生きる自信」を育む力です。


②国語–「言葉」は、君の中にある見えない「翼」

「考える」って、どういうこと?―― それは、言葉をイメージして世界を映す事。

人は、言葉で考え・言葉で伝え・言葉で繋がります。

そして、「言葉」を使いこなせるようになる事は、自分の人生を「意味あるもの(意味付け)」にしていく力そのものです。


国語は「生きる為の対話力」

ガーディアンでは、「読む・書く・話す・聴く」を通して、「わかる」と「繋がる」を育む国語を実践していきます。

それは、「点数を取る為」の国語ではなく、「自分・他者・社会(世界)」を結ぶ、未来の為の言葉の力


国語が育てる力(3方向+1)

自己対話の力(内面)

●「いま、自分はどう思っているのか?」を、言葉にして見つめられる力。

●「モヤモヤ」や不安も「言葉」にできれば、自分の感情に整理がつく。


他者理解の力(外面)

●人の話を聴く・本や映像・字幕を読む中で、「他人の気持ち」に触れる力。

●「そういう考えもあるんだ」と受け止められる共感力。


社会との対話力(実践)

●自分の考えを、人に伝わる形でまとめる「伝える技術」。

●SNS時代にも通用する「情報整理力」「読解力」「発信力」。


物語を生きる力(統合)

●自分の過去・今・未来を「言葉」で紡ぎ、物語として再構築できる力。

●「自分って、こんな人間なんだ」と理解し、前に進む力。


アプローチ例

読む:

●「物語の中の登場人物の気持ちを想像する」ストーリー感想。

●「ニュースや広告を読んで、何が伝えたいかを整理する」読解トレーニング。


書く:

●「気持ち日記」…今日感じた事を、一言でも良いから書く習慣。

●「もしも作文」…想像力と表現力を育てる創作トレーニング。

●「自分紹介カード」…自己理解と対話のきっかけづくり。


話す・聴く:

●「自由トーク」…話題のテーマを選び、自分の意見を少人数の人前で伝える練習。

●「意見交換ワーク」…ペア・グループで意見を交わすディスカッション。

●「リフレクション共有」…学びの振り返りを言葉で共有する機会。


言葉は「心の道具」であり、「未来をつくる素材」。

ガーディアンの国語は、「感じた事」「考えた事」「伝えたい事」を、一つずつ丁寧に言葉にしていく中で、自分自身と出会い、誰かと繋がる力を育てます。


目指す姿:「言葉で生きられる子」

●感情に名前をつけられる子。

●自分の考えを、誰かに伝えられる子。

●人の言葉に、耳を傾けられる子。

●言葉で、世界を見つめなおせる子。

●そして、「自分の物語」を語れる子


③算数–「数字を使える力」は「生きる武器」になる。

算数は、単なる「計算科目」ではなく、「人生をサバイブする為の「論理と思考のエンジン」であるべきです。

特に、発達障害や境界知能の子たちにとって、算数は「できない」と思われがちな分野ですが、「使えるようになる」「意味があると感じられる」事で、自信や興味へと変わる可能性は十分にあります。


算数は、世界を読み解く「暗号解読機」であり、問題を切り拓く手法である。

日常は数字でできている。

お金、時間、距離、確率、割合…これらを「わかる」だけでなく、「使いこなせる」事が、自分の人生を自分の頭で守り、選び、動かす力になります。


ガーディアンの算数は「現実に使える力」を育む学び

ただ計算ができるだけではない。

「どうして?」「なんでそうなるの?」を考え、自分の頭で筋道を立てて、答えにたどり着く力。

それが、社会で「騙されない」 「流されない」 「主体的に選べる」為の根っこになります。


算数が育てる力(3本の柱)

1. 論理的思考力

●「順番通りに考える」。

●「ムダを省いて解決する」。

●「ミスの原因を見つける」=すべて論理の力。


2. 判断・選択の力(生活算数)

●コンビニの支払い、電車の時刻、家の予算…→ 数字を読めるかどうかが「暮らしの質」を左右する。


3. 情報処理・デ-タ分析力(デ-タ算数)

●グラフ、表、数値の裏にある「意味」を読み解けるように。

●数字を「自分の言葉」にできるように。


アプローチ例

ベーシックトレーニング(土台づくり)

●反復で計算力を強化(暗算・筆算の筋トレ)。

●ゲーム感覚で、できる喜びを積み上げる。


リアルライフ算数(生活連動)

●「お買い物訓練」から学ぶ:税込・お釣り・割引の計算。

●「時間の計画」:登校準備、支援スケジュール、自分のペースを数値で管理。

●「レシピの換算」:料理の倍量・半分量で比や割合を学ぶ。


パズル&論理問題(思考訓練)

●図形パズル、アナログゲーム、論理的思考課題。

●「考え抜く」「やり直す」「気づく」を楽しめる教材設計。


データ活用トレーニング(情報力)

●アンケートからグラフ作成:自分の好きなものを集計。

●テンション記録(気分×天気×時間)をグラフにして、因果関係を分析。


「なんで?」「どうして?」と考えるクセを育てよう。

ガーディアンの算数は、「自分で考えて、自分で答えを出す力」を育てます。

それは、大人になっても通用する汎用スキルです。

つまり――「生き抜く為の思考力」です。


目指す姿:自分の頭で考え、判断し、決められる子

●計算だけでなく、「意味」を考えられる子。

●数字を見て、「これは何を表してる?」と読み取れる子。

●自分の暮らしに数字を使いこなせる子。

●「間違い」から学ぶことを恐れず、何度でも挑戦できる子。


④ICT–「創る力」こそが、これからの「生き抜く力」になる。

ICTは、「ツールの操作」を教えるだけではなく、「自分で未来を切り拓く」為の知性と創造力を育てる学びです。

特に、発達障害・境界知能の子どもたちにとってICTは、時に「得意」を活かせる舞台であり、「社会との接点」をつくる扉にもなります。


「未来を生きる力」は、今ここで育まれる。

スマホもAIもロボットも、私たちのすぐそばにある時代。

ICTは、特別な才能を持つ人だけのものではなく、「生きていく上での必須スキル」になりました。

そして今の子どもたちは、「使う側」ではなく、「創る側」になれる可能性を持っています。


ガーディアンのICTは「未来を創る力」を届ける学び。

ガーディアンでは、「タイピング」や「検索の仕方」などの基本操作にとどまらず、「情報を見抜く力」 「創り出す力」 「繋がる力」を育みます。

ICTは、苦手を補い、得意を伸ばし、夢をカタチにする為の武器となります。


ICTが育てる力(3つの未来思考スキル)

1. 情報リテラシー(見抜く力)

●嘘か本当か、偏っていないか、どう判断する?

●SNS・ネット記事・広告に振り回されない力。


2. 創造的思考・プログラミング思考(創る力)

●順番を考えて動かす「ロジック」の力。

●PC組み立てやミニアプリなどを作りながら、「できた!」という達成体験を育む。


3. ツール活用&表現スキル(伝える・広げる力)

●文章作成・画像編集・発表資料づくり。

●「言いたい事を、ITを通じて形にする」力。


アプローチ例

基礎スキルトレーニング

●タイピング練習(ローマ字/かな)。

●ネット検索:情報を探す力と読み取る力のW育成。

●スプレッドシートや図形ソフト入門。


プログラミング入門

●Scratch・Viscuitなどでの簡単な創作やフリーゲーム制作。

●「動かしてみよう」から始まる論理的思考。

●自分の作ったものを「誰かに見てもらう」経験で自己表現力UP。


ICTリテラシー&マナー

●SNSでの言葉づかい・発信の責任・個人情報の守り方。

●「なぜ、フェイクニュースに人は騙されるのか?」を考える授業。

●LINE・YouTube・ゲームなど身近なツールを「学びある想像と創造」に変換。


クリエイティブICTワーク

●Canvaや画像編集アプリで「自己紹介カード」や「夢マップ」を作成。

●iPadやPCを使ったプレゼンテーションやストーリーボード制作。

●デジタル絵本・スライド漫画など「自分の物語」を可視化する育み。


「わかる」だけで終わらない。「使える」事で未来が変わる。

Guardianは、ICTを「子どもたちが未来を選べるようになる力」として届けます。

ICTは、「孤立を防ぎ」「得意を輝かせ」「自分の世界を広げる」最高のツールにもなるのです。


目指す姿:情報社会で主役になれる子

●「創る楽しさ」と「責任のある使い方」を知っている子。

●デジタルと安心して関われる子。

●情報に流されず、自分の意志で選べる子。

●ICTで「自分を表現する方法」を持つ子。


⑤STEAM–「問い・創り・試す」未来を生きる冒険。

学びとは、「答えを知る事」ではなく、「問いを持つ事」から始まります。

GuardianにおけるSTEAM(スティーム)は、ただの教科的横断ではなく、「知的な好奇心 × 創造性 × 探究心 × 自己表現」=物語のような学びの旅として設計します。

とりわけ、発達障害や境界知能にある子たちにとっては、「自分の世界」を自由に広げられる、最も自己肯定感と才能が育ちやすい学び育みの場でもあります。

「なんで?」「やってみたい!」「これ、どうなるの?」――その ”ひとこと” が、世界を動かしてきました。

STEAM教育は、「Science(科学)・Technology(技術)・Engineering(工学)・Art(芸術)・Mathematics(数学)」の5つを横断しながら、実験・創作・試行錯誤・発表を通して、「考える力」×「創る力」を同時に育てる新しい学びです。


「学び」を、「物語にする力」に拡張する。

私たちが届けたいのは、「正解を当てる学習」ではなく、「失敗してもいいから、自分で問いを持ち、自分の手で試す」という生き方そのものです。

創造力や科学的思考は、「やってみよう」という一歩から始まります。

そして、その一歩が、子どもたちの中に眠る「知性・感性・物語性」を目覚めさせていきます。


STEAMで育む力(探究×創造の4つの柱)

1. 探究心(科学的思考)

●なぜ?どうして?に、自分で仮説を立てて試す力。

●実験・観察・比較・考察といった、「知のプロセス」を体験する。


2. 問題解決力(エンジニアリング思考)

●何度もやり直しながら、「もっと良くする」方法を見つける力。

●物をつくる中で、自分で「工夫・改善」していく感覚を育てる。


3. 自己表現力(アート的感性)

●自分の好きなことを、色・形・音・ストーリーで自由に表現する。

●芸術を通して、「自分らしさ」や「感性の豊かさ」を育てる。


4. 論理と数理の感覚(数学的センス)

●形や規則、順序、確率、比例といった、「世界のしくみ」を感じ取る力。

●「なんとなく楽しい」から、「そういう仕組みだったのか!」へ。


アプローチ例

サイエンス実験

●ペットボトルロケット、色水分離、卵が浮かぶ水実験など。

●身近な素材を使った「科学ってスゴい!」を体感。


STEAMクラフト(工作・工学)

●割り箸や竹材で、橋やタワーづくり。

●「どうすれば強く(強度的柔軟性や弾力性)なるか?」を試行錯誤しながら設計。


アート&テック融合

●PCやタブレットでのイラスト、音楽編集、写真コラージュ、動画制作。

●Canvaなどのデジタルツールで、「未来の街」や「自分の世界」を可視化。


探究型プロジェクト学習(PBL)

●好きなテーマを選び、調べて、発表する「Myテーマ研究」。

●スライドや動画をつくって、発表会で自分の「物語」を語る。


子どもたちは「未来の探究者」

ガーディアンのSTEAMは、自分の頭で考え、感じたことをカタチにし、失敗を力に変える勇気を育みます。

それは、「答え」のない時代を生き抜く為の、生きた知性です。


目指す姿:「問い・創り・つながる子」

●失敗をおそれず、挑戦を楽しめる子。

●「自分だけの問い」を大切にできる子。

●モノづくりや表現を通して、感性と論理を同時に育てる子。

●世界に対して、「自分なりの答え」を持てる子。


『UNIQ+ STEAM』

「その特性が、未来を動かすギアになる。」

「5つのSTEAM要素にUNIQ(その子らしさ)」を掛け算し、「面白さを創出できる人材」へと進化させる、Guardian流の探究型プログラム。

STEAM領域Guardian式視点育てる力代表プログラム案
S(Science)「不思議の探求」好奇心と思考の筋トレおもしろ科学実験「これなぜ?」研究
T(Technology)「道具と遊ぶ」ITやツールの活用力Gカメさんとつくるミニアプリ開発/未来アイテム発明
E(Engineering)「しくみを壊して再発明」論理+創造的設計変な装置コンテスト/壊れたもの再デザイン計画
A(Arts)「感性の爆発」自己表現と感情のデザイン力自分CM/物語アート展/即興演劇ワークショップ
M(Mathematics)「日常を数と図で見る」構造理解と問題解決力ピザで学ぶ分数/マインクラフト建築の黄金比計画

UNIQ(らしさ)とは

●常識にとらわれない考え方やアイデア。

●自分だけの視点・クセ・こだわり。

●自分にしか語れない「世界の見え方」。

全てを「その子の個性ベース」で設計し、特性を「生きる力」に変える。

プログラム例

プログラム名分野内容
カオス実験室Science/Engineering「失敗大歓迎」実験で自由に検証し、へんな仮説も大切に
未来アイテム図鑑Technology/Arts自分だけの“未来の道具”を描いて、機能・使い方も設定
ひとこと数学Math自分なりの「数字に関する哲学」や美しさを言語化してみる
物語のなかの自分展Arts架空のキャラになりきって表現・イラスト・音楽・動画制作
「ありえない発明」発表会Engineering/Arts「ありえないけど面白い発明」を形にして発表、まちの人に投票してもらう

地域社会との連携ビジョン

●商店街や空き店舗を、「UNIQ+ STEAMラボ」に変える。

●地元企業と組んで、「リアルSTEAMプロジェクト」を実施。

●「面白い実験・研究の選手権」で、子どもたちの発信を街に開く。

●児童生徒が、街の「変革エンジン」になる。


最終ゴール

●「普通って何?」が 武器になる社会へ。

●「困った子」じゃなく、「目が離せない子」へ。

●街(地域社会)を面白くするのは、ちょっと変わってるかもしれない「その感性」。

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