特性タイプ分類

ADHD:注意欠如・多動症

タイプ名主な特徴向いている支援・アプローチ
① 不注意優勢型注意散漫・忘れ物・抜けミスが多い・話を聞いていないように見える視覚的支援/タイムタイマー/作業の分割と確認/「できた感」
② 多動衝動優勢型落ち着きがない・しゃべりすぎ・順番が待てない・思いつきで動く運動・活動性を取り入れた支援/ルールの可視化/トークン制度
③ 混合型上記の両方の傾向を持つ状況ごとの特性整理と使い分け支援/感情コントロールのサポート
④ 感覚過敏型ADHD音や触覚に過敏、刺激に強く反応する(ASDとの併存も)感覚刺激の調整/スヌーズレン環境/本人の「快」を軸に
⑤ 高IQ型(ギフテッド型ADHD)高い知的能力と強い興味を持つが、行動・集中にムラ自由選択の導入/深掘り学習/自己統制支援

ASD:自閉スペクトラム症

タイプ名主な特徴向いている支援・アプローチ
① 高機能ASD(HFASD)知的遅れなし、こだわり・社会性の弱さ・空気の読みにくさソーシャルスキルトレーニング/視覚支援/予告と見通し
② 知的障害併存型ASD知的な遅れ+ASD特性(こだわり・言葉の理解困難)具体物支援/構造化環境/AAC(代替コミュニケーション)
③ マスキング型ASD周囲に合わせすぎて見えにくい(特に女子に多い)感情の表出支援/安心できる場での内面共有/疲れのケア
④ カプセル型ASD自分の世界に深く没頭(空想・架空・専門分野など)好きを活かした表現活動/共感型支援者/物語性アプローチ
⑤ 社会的ASD会話は得意でも、ルールや空気が読めない/自分中心的行動の意味づけ支援/具体的な他者視点の練習/役割体験
⑥ 感覚特性優位型音・光・におい・触覚などへの過敏または鈍麻感覚環境の調整/本人が快と不快を伝える手段の確保

LD:学習障害

タイプ名主な特徴向いている支援・アプローチ
① 読字障害型(ディスレクシア)読みが苦手/文字が歪んで見える/音読が遅い音声教材/ふりがな/読み上げアプリ/タイピング学習
② 書字障害型(ディスグラフィア)書くのが極端に苦手/筆圧が弱い/文字が不揃いパソコン入力/ひらがなカード/視覚支援と感覚統合訓練
③ 算数障害型(ディスカリキュリア)数字や計算、概念理解が苦手/時間・順序の感覚に弱い具体物操作/視覚化/数の感覚の体感支援
④ ワーキングメモリ障害型頭の中に情報を一時的に保持できず、課題遂行が困難作業の分割/メモ支援/1つずつ指示を出す支援
⑤ 処理速度低下型全体的に作業や反応が遅い/でも理解力はある時間延長/急かさない環境/自分のペースでできる場
⑥ 非言語LD型図形・空間認知・全体把握が苦手/見え方に課題空間の整理支援/図形を手で触る支援/ARや体験教材

混合型・併存型ケースも

■ ADHD+ASD (併存率約30~50%)

■ ASD+LD (知覚処理や言語に課題)

■ ADHD+LD (実行機能+学習困難)

見た目では分かりにくく、支援の「ズレ」が、二次障害に繋がるリスクがある為、「特性の傾向を読み取る事」が重要です。

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