
SST統合モデル
●《TRIAD+》「知識」→「練習」→「関係性での体験」→「成長物語へと昇華」
4層構造:SSTの包括的学習ステップ
| ステージ | 形式 | 目的 | 対象スキル | Guardian的視点 | 授業的要素(単元化) |
|---|---|---|---|---|---|
| ① インプット層(学習) | 机上課題+座学 | 社会的・感情的な知識の理解 | 感情・行動・会話の理論、ルール | 「なぜそれが大切か?」を物語と映像で導入 | ●学習目標提示 ●カード教材/ワークシート ●感情語彙の導入 |
| ② リハーサル層(実践練習) | ロールプレイ | 状況別の行動と感情表現の練習 | 感情表現、断る、謝る、頼る、共感 | 「気持ちの整理と意味づけ」を重視 | ●場面スクリプト ●ペア・グループワーク ●支援者フィードバック |
| ③ インタラクション層(関係性) | アナログゲーム | 他者との関係の中で行動スキルを使う | 協調、感情調整、ルール順守、折衝力 | 「遊び=社会」でもあることを実感 | ●協力・対戦ゲームの導入 ●行動観察シート ●ミニミッション設定 |
| ④ リフレクション層(ふりかえり・再構築) | 振り返り+物語化+作品化 | 自分の行動や気持ちに気づき、意味づける | メタ認知、感情整理、成長の記録 | 「学びを物語に変える」 | ●ふりかえりカード/ジャーナル ●物語日記 ●“気づきの木”記録 |
Guardianらしい「物語構造」付き支援単元の例
単元例「友だちと繋がる力」
●対象:小学中~高学年/発達特性や境界知能児。
| 回 | 内容 | 形式 | 支援の焦点 |
|---|---|---|---|
| 第1回 | ともだちってなんだろう? | 机上課題/導入スライド | 感情と言葉の一致・共感 |
| 第2回 | さそってみよう、ことわってみよう | ロールプレイ | 会話スクリプト・表情・声のトーン |
| 第3回 | いっしょにゲームしてみよう | アナログゲーム(協力型) | 協力・役割・順番・気持ちの整理 |
| 第4回 | わたしの「つながった物語」 | ふりかえり/日記・作品 | 行動の意味化・自己効力感の可視化 |
例:Guardian式ノートに「繋がった事・頑張った事・相手の良かった事」を記録し、「自分と他者の成長物語」を描き出す。
単元学習と組み合わせる教材の例
| 教材タイプ | 例 | 活用ポイント |
|---|---|---|
| 感情カード | 感情を色・表情・言葉で表すカード | 感情認識&言語化支援に |
| シチュエーションカード | 「こんな時どうする?」 | ロールプレイや意見交換に最適 |
| スライド紙芝居 | Guardianオリジナル物語(例:Gカメさんシリーズ) | 「なぜそれが大切か」を物語で導入 |
| 振り返りジャーナル | 「今日の気持ち・行動・発見」を書くフォーマット | 自己理解と記憶の定着 |
連続的支援モデル化の例(3か月想定)
| 月 | テーマ | ねらい | 備考 |
|---|---|---|---|
| 4月 | 「気持ちを知る」 | 感情語彙/感情調整 | PEERSやCBTベース/Guardian式感情地図導入 |
| 5月 | 「友だちと繋がる」 | 会話・協力・断る力 | SSTスクリプト+協力ゲーム |
| 6月 | 「自分の成長を振り返る」 | 自己理解/自己効力感 | ナラティブ振り返り・物語ノート制作 |
TRIAD+式SST統合モデルの意義
✅点の支援 → 線の物語支援へ。
✅「行動」だけでなく「意味づけ」まで支援する設計。
✅ 単元学習(知識のインプット)によるカリキュラム展開。
✅ 子どもたちが「自己と他者の成長物語」を実感できる。

