精錬性?協調性?


ある小説家が言っていた。

読者の為とか、伝えたいからとか、そんな思いで書いているワケでは無い。

自分はこうなりたい。

こうありたい。

周りの意見なんて関係ない。

願望の先にある、なりたい自分に近づくため、だから私は筆をとる。

・・・と。


「アドラー」や「ゲシュタルト」にも、このような言葉がある?


①アドラー(アルフレッド・アドラー)が言いたい事

核心メッセージ:

「他者と比べず、自分の人生に責任を持って生きよう」

具体的な主張(要約):

1.目的論
人は「過去」ではなく、「未来の目的」に向かって行動する(例:「怒り」は目的達成の為の手段)

2.劣等感は悪ではない
劣等感は「成長の原動力」。ただし、劣等感コンプレックスになるのは問題。

3.課題の分離
自分の課題と他者の課題を区別し、他者の課題には踏み込まない。

4.共同体感覚
幸せとは「他者への貢献を感じられる事」にある

5.他者との比較をやめる
あなたはあなた、他者は他者。それぞれが固有に価値を持っている。


②ゲシュタルトの祈り(フレデリック・パールズ)

原文(日本語訳):

私は私のことをする。

あなたはあなたのことをする。

私はこの世にあなたの期待に応えるために生きているのではない。

あなたもまた、私の期待に応えるために生きているのではない。

あなたはあなた、私は私。

もし私たちが偶然出会うことができれば、それは素晴らしい。

もし出会えなければ、それもまた仕方がない。

核心メッセージ:

「自他の境界を尊重し、依存ではなく自立した関係性の上で繋がりを築こう」

意図・意味:

●他人に依存せず、自分の人生を自分で生きる

●相手をコントロールせず、共に個々で存在できる繋がりの関係性を大切にする

●「偶然の出会い」を尊びつつも、「無理な期待や依存はしない」姿勢


両者の共通点

自立と自己責任の尊重

他者との健全な距離感(課題分離や境界の尊重)

「今、ここ」で自分らしく生きる事を肯定する哲学

●協調性(集団)とは、精錬性(個)の上に成り立つ。

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