
信頼・関係性支援
▷Guardianの哲学:「人との繋がりこそ、始まりと再生」
BONDSモデルは、子どもが「この人たちと一緒なら安心」と感じられる関係を醸成し、「関わる力」「支え合う力」を育む支援です。 信頼できる人が一人でも多くいれば、子どもは何度でも立ち上がれます。関係の中で育ち直す、その土台をつくります。
目的
子どもに、「安心して関われる人」「話してもいいと思える相手」がいる状態や環境・空気感を丁寧につくり、関係性の力で回復と成長を支える。
構成要素と視点
| 略語 | 意味(英語) | 支援のキーワード | 保護者向けの理解 | スタッフ向け実践キーワード |
|---|---|---|---|---|
| B | Base | 安心の土台 | 「ここにいていい」と思える場づくり | 安全基地・肯定的な場面構成 |
| O | Openness | 心を開ける環境 | 気持ちを出しても大丈夫と思える関係 | 聴く姿勢・否定しない受け止め |
| N | Nurture | 関係性で育ち合う | 関わることで成長していく実感 | 共感的応答・共同行動 |
| D | Dialogue | 対話 | 感情や考えを伝え合う練習 | ペアワーク・自己開示トレーニング |
| S | Symbiosis | 共生・支え合い | お互いに頼っていい、という関係 | 協働・役割交換・共感型学習 |
BONDSガイド
| ステップ | 日常でできる関わり | 具体的な声かけ例 |
| B(安心) | 「いてくれるだけでいいよ」を伝える | 「何も言わなくても大丈夫だよ、ここにいていいよ」 |
| O(開かれた関係) | 気持ちを受け止める | 「言ってくれてありがとう。話してくれてうれしいよ」 |
| N(育ち合い) | 一緒に成長する姿勢 | 「私も〇〇で悩んでたよ。一緒に考えよう」 |
| D(対話) | 聞くだけでなく、伝え合う | 「ママもね、実は今日ちょっと疲れちゃった」 |
| S(共生) | 頼る・頼られる経験を共有する | 「手伝ってくれて助かったよ。ありがとう」 |
支援設計ヒント
| 項目 | 実践例 | 留意点 |
| 安心の土台づくり | 常に「対等」「受容」「否定しない」姿勢 | 初回接触から一貫した対応を心がける |
| 関係性の見える化 | 「安心できる人MAP」作成 | 子どもの主観に寄り添った人間関係の把握 |
| 共感的関係性育成 | スタッフとの一対一関係→集団へ | 安心な関係を徐々に拡げる設計が重要 |
| 対話トレーニング | 感情共有カード・リフレクション活動 | 発表ではなく「共有」として行う |
| 支え合いの実践 | 協働作業・ペア活動・当番など | 「誰かに頼られる」経験も重要視する |
BONDSマトリクス
| 子どもの傾向 | 活用できる場面 | 推奨する支援 |
| 人が苦手・不信感が強い | 個別対話・安心の場づくり | 常に一貫して「否定しない」関係性を継続 |
| 自己開示が苦手 | 感情ワーク・ロールプレイ | 話す以外の表現手段も併用 |
| すぐに怒ったり閉じこもる | 信頼関係の再構築 | 「関係の失敗」もリカバリー可能と伝える |
メッセージ
子どもにとって、「一人じゃない」と思える存在がいる(ある)事は、生きていく力になります。
Guardianは、子どもが「繋がっても大丈夫」と感じられる世界(空気感や環境)を、一緒に築いていきます。

