
中核モデル
▷Guardianの哲学的中核:「自分らしく生きる為の土台を育む」
HEARTメソッドは、Guardianの支援理念そのものです。どんな子どもにも「心(Heart)」があり、そこに寄り添う事から全てが始まります。
HEARTは、「生きる力の5本柱」として、全ての支援の中核を成します。
保護者には「子どもの理解と関わり方の羅針盤」として、支援者には「日々の実践を導く支援設計」として機能します。
目的
「その子らしさ」「感情」「現実適応」「繋がり」「物語的成長」という、人間にとって根源的な5つの力を、子どもに合わせて丁寧に育む事。
構成要素と視点
| 略語 | 意味(英語) | 支援のキーワード | 保護者向けの理解 | 実践キーワード |
|---|---|---|---|---|
| H | Human | 個性・独自性 | 「この子らしさ」に光を当てる | アセスメント・観察・記述 |
| E | Emotional | 感情とのつき合い方 | 気持ちを“言っていい”関係をつくる | 感情ラベリング・共感ワーク |
| A | Adaptive | 現実との折り合い | 小さな成功体験の積み重ね | スモールステップ・環境調整 |
| R | Relational | 人とのつながり | 「味方がいる」安心感を伝える | 安全基地・ペア活動・関係性構築 |
| T | Transformational | 成長の物語 | 「できた!」の軌跡を一緒に振り返る | 自己物語・振り返り・成長記録化 |
HEARTガイド
| 柱 | 日常で出来る関わり | 具体的な声かけ例 |
| H | その子らしさを言葉にする | 「〇〇してる時、すごくいい顔してたね」 |
| E | 気持ちを名前にしてあげる | 「今どんな気持ち?色で言うと何色?」 |
| A | できた!を積み上げる | 「今日はこれだけ出来たね、すごい!」 |
| R | 安心感のある関係を築く | 「あなたの味方だよ。話してくれてありがとう」 |
| T | 成長の物語を共有する | 「前より〇〇出来るようになったね!」 |
支援設計ヒント
| 項目 | 実践例 | 留意点 |
| アセスメント | 興味・強みの把握 | 行動観察・写真・作品記録など多角的に |
| 感情支援 | 感情カード/色と気持ちのワーク | 否定せず受け止める姿勢を最優先に |
| スモールステップ | 成功体験の積み上げ | 失敗させない設計と「次の一歩」の明確化 |
| 関係性形成 | 安心できる対人関係づくり | 継続的関わりと信頼構築が基本 |
| 成長の可視化 | 成長ノート/壁掲示/ポートフォリオ | 見える化して共有する事で力になる |
HEARTの全体図(簡略版マトリクス)
| 領域 | 支援対象 | 関係性 | 活用場面 |
| H:個性 | 自己理解が苦手な子 | 家族・支援者 | アセスメント・日誌 |
| E:感情 | 感情表現が乏しい・爆発する子 | 安心できる相手 | 感情ワーク・面談 |
| A:適応 | 学校・社会が苦手な子 | 保護者・職員 | 個別対応・スモール課題 |
| R:関係 | 人が怖い・頼れない子 | 同世代・スタッフ | グループ支援・ペア活動 |
| T:変容 | 自信を持てない子 | 自分自身・支援者 | 自己物語・記録の共有 |
メッセージ
「その子の “物語” を共に歩む」──それがHEARTメソッドの本質です。
子どもが「その子のまま」で、心から「生きててよかった」と思えるように。
Guardianのすべての支援は、この「HEART」から始まり、この「HEART」に還っていきます。

